大変光栄なことに、日本語の書籍を執筆する機会をいただき、出版されましたことをお知らせいたします。
内容は日本特許庁(JPO)、欧州特許庁(EPO)及び米国特許商標庁(USPTO)のAIを含むコンピュータ実装発明(CII)の特許審査に関するものです。
本書は、日本弁理士会で私が講師を担当させていただいた「日米欧AI関連発明の審査基準・判例分析と、出願ドラフトへのフィードバック」というタイトルの研修が基になっています。
この研修はポジティブな評価を多くいただくことができ、また、多くのフィードバックをいただきました。本書は、そのフィードバック等を踏まえ、その研修の内容に対して多くの説明及び事例が追記されたものになっています。
また、本書の執筆において、事例を多く掲載することで、特許出願のドラフトの実務において実際にどのようにすればよいかをイメージしやすくすることを心がけました。
JPOの審査に慣れた出願人は、EPO及びUSPTOのCIIの審査はJPOに比べてハードルが高いと感じることがあります。そのため、EPO又はUSPTOへの出願では、日本出願のクレームに対して補正をするためのサポートとして明細書に何を記載すべきか知りたい場合があるかもしれません。
また、EPO及びUSPTOの審査に慣れた出願人は、JPOの審査はEPO及びUSPTOに比べてCIIに関する審査のハードルが低いと感じることがあります。そのため、審査基準上、どの程度広いクレームが認められるかを知りたい場合があるかもしれません。
特に注意すべき点は、補正要件を考慮すると、各特許庁の審査方法の違いは、審査段階ではなく、出願書類のドラフトの段階から知っておく必要があるということです。
上記のような点を含め、この書籍から得られる情報がCIIの特許出願実務を担当されている方々に少しでもお役に立てばうれしい限りです。